[頭皮のためのシャンプーの役割]

シャンプーの役割と頻度

   

シャンプーの目的は、頭皮を清潔に保つことです。近年欧米の習慣に影響されて、お湯のみで汚れを洗い流す湯シャンを勧める人もいますが、日本の温暖湿潤な気候、偏西風に乗ってやってくる黄砂や植物アレルギー原因物質、花粉などの条件を踏まえると毎日シャンプーをすべきなのです。特に超微粒

物資・PM2.5 は余裕で毛穴に入ります。

他にはウイルスなども髪に付着しやすいので毎日しっかり汚れを吸着さえ取り去る必要があります。

また、毛穴から分泌される皮脂や汗を十分に洗い

流すのにもシャンプーの力が必要不可欠です。

シャンプーが十分でないと、毛穴に皮脂が詰まって毛包内部に悪影響を及ぼして発毛を阻害します。

また、洗い流しが不充分だと毛髪中間部に皮脂がとどまり、そこで皮脂が酸化して切れ毛を引き起こします。

 

 

泡の働き

  

シャンプーは毛髪だけを考えると、膨潤させて界面活性剤につけて摩擦するわけですから少なからず負担になります。ヘアの表面にはキューティクルがあります。キューティクルは硬いものですが、もろく摩擦にも強くありません。

そして長く水につかっていると指がふやけるように、毛髪も濡れるととてもデリケートな状態にあります。そんな時に、髪同士がこすれあうと毛髪は傷んでしまいます。シャンプーの泡は、毛髪を包み込み、髪同士の摩擦を防ぐクッションの役目をしています。

だから、きめ細かく豊かで弾力のある泡立ちが必要なのです。泡のすべりと切れのよさも必要です。

 

 

 

正しいシャンプーのポイントは?

 

手や顔は1日に何回も洗うのに頭だけ毎日洗わなくて良いはずがありません。しかも頭皮は、お顔のTゾーンの数倍の皮脂が分泌されています。しかしシャンプーにより毛髪のアミノ酸や CMC が流れ出てしまうことがありますので、品質の良くないシャンプー剤は、毛髪を損傷させたり、頭皮を乾燥させたり、皮脂を残してしまうことがありますので注意です。(石鹸で手を洗った時、どれだけゆすいでも臭いが残るように、シャンプー剤も毛髪に残っています。粗悪なモノが残れば損傷の原因になります)先ずは予洗をしっかりすることです。頭部の汚れの70~80%はお湯で落とせる水溶性の汚れです。そして予洗によりシャンプー剤の泡立ちが良くなり、毛髪と毛髪の間に入りクッションの役目をしてくれます。シャンプー剤を手のひらに取り泡立て、地肌に近い所に塗布します。(毛髪が長い場合は中間から毛先にもつけます) そして円を描きながら、根元から毛髪を浮かせるように手を大きく動かします。このようにすると良く泡立ちますが、もし泡立ちが悪かったら一度お湯で流し、もう一度同じことをします。

爪を立てずに指の腹を使ってできるだけもみ込むように頭皮を中心にシャンプーします。終わったら、たっぷりお湯を使ってすみずみまできちんとゆすぎます。家庭のシャワーは水圧が弱いので、手のひらにためながら頭皮から毛先までしっかり流すのがポイントです。